魯山人・(シリアルキラー・)おもしろ落語、はしごした

友人にシリアルキラーデータベースと言っても過言ではないくらいにシリアルキラーにめちゃくちゃ詳しい人がいて、その人から「シリアルキラー展行きましょうよ」と誘われたのが3月。
ついに行ってきました。
シリアルキラーをいたずらに面白がってるわけでも中二趣味があるわけでも快楽殺人が好きな人や死刑宣告された人の絵に興味がすごくあるってわけでもないんですけど、何か気になっちゃうし、それをコレクションしたり購入したりする人たちってどういう目的なんだろ?というのにはちょっと興味があり……。

シリアルキラー展は銀座のヴァニラ画廊で開催されており、12時オープンで少し時間あるなということで、先に綺麗なもの観ておこうと「北大路魯山人の美 和食の天才」展へ。
rozanjin魯山人というと器だったり美食だったりが有名で、まあ私はその辺しか知らなかったのですが、篆刻、漢方、印刷関係なんかにも携わったことがあるようで、美味しいもの関係一本でやってきたわけではないんですね。その「美味しいもの」の基礎も幼いころ養子に出た先で覚えたというし、そういう土台があったからこそ最終的なところへの道のりができたというか。一見「点」であるそれぞれの分岐もよく見ればしっかりバックボーンとなっているわけで、キャリアっていうのはホント続いて積み重なっているものなんだなと納得しました。
ところで村上隆さんのスーパーフラット展でもたくさんの魯山人ものが出ていましたが、中には「これ、どうやって食器として使ったんだろか?」な変形器があり……。まあだいたい織部なんだけど、扇の形の器とか観賞用ならいいけど実用するにはハードル高すぎやろ?というやつ。今回、「盛り付け帖」なるものが一緒に出品されており、謎が解けました。ウン、普通に盛ってたね……。

三井記念美術館は品のある展示をするのでその所為もあると思うのですが、斬新なことやっていてもどこか上品な印象。それはきっと持前のセンスの良さとか美意識みたいなものの為せる業だと思うんだけど、そういうのが根っこにちゃんとあるから「奇をてらっている」と捉えられることなく、客人も安心して新しいセンスを楽しめたんじゃないかと思います。
(そして展示室内の来歴を見た限りではわからなかったのですが、あとで調べたら魯山人の経費使い込みが激しくて星岡茶寮を追放され、それで火土火土美房を開いたってことを知り……。なるほど、潤沢な予算の上での作陶活動というわけではなかったんですね)

 

……上品な気持ちのままにヴァニラ画廊へ。
シリアルキラー展については別のエントリ(「シリアルキラー展行ってきた」)に書きましたので割愛。
賛否分かれる展示だなと思います。私はいろんな意味で興味深く拝見しました。

 

さて日曜日ということで、例のギャラリーが開いているではないか。

ここです。

『春風亭一之輔のおもしろ落語入門』(小学館)出版記念展覧会@池尻大橋SUNDAY。
omoshirogahakurakugo
一之輔さんが子どもも楽しめる”読む落語”の本を出版されて、その挿絵を山口画伯が描いていらっしゃるという……。見に行った方々の評判もよく、なんとこのギャラリー、土日しか開いていないということも手伝って、ちょっと遠いけど足を延ばして行ってみようということに。
展示はとてもシンプルながら、とても素敵な挿絵の数々。わたくし、「井戸の茶碗」が大好きで、志ん生が演じたものをipodに入れているのですが、出てくる人がみんな正直者で善良で、とても気持ちの良い話。その挿絵がまた雰囲気が良くて、武家屋敷の瓦ひとつとっても粋な感じが伝わってくるのであります。登場人物もイメージにぴったりで、朴斎なんてね、ほんと頑固そうな感じにニヤニヤしてしまいます。

挿絵以外の部分、例えば目次やタイトルのデザインなども凝っていて、その辺りはさすが山口晃と思うこと請け合い。少し不便な場所にありますが、行く価値ありの展覧会でした。こちら7月10日までですので、今週末しかチャンス無し!万障お繰り合わせのうえ是非々々。

CAPSULEはSUNDAYという施設の中にあるのですが、入口が少々わかりにくいので要注意。建物に沿って歩きながら左手にひょいと入ると階段がありますので、そこを降りればギャラリーを見つけることができます。
さて池尻大橋のあたり、学生時代は三宿のweb等行ったものの最近はすっかりご無沙汰していましたが、昼間歩くとなかなか穏やかな街なのですね。お金持ってそうな人が多かったな……。

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